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日の丸起立・君が代斉唱義務づけ訴訟 東京高裁判決 2例 (2011年3月)  ( 平和   ) 2011/03/29
報道されているとおり,東京高裁で,今年3月に,卒業式等において教職員に対し日の丸起立と君が代斉唱を義務づける通達の是非を問う訴訟に対する判決が二つ出ています。
いうまでもなく,日本国憲法の理念とする平和主義と民主主義の現在状況を示すバロメーターといえる訴訟です。いずれも最高裁判所に係属します。
ネットではすぐに消えてしまうので,貼り付けておきます。
後日公刊物に全文が登載されたら,あらためて検証したいと思います。

■ 東京高裁2011年3月10日判決
君が代訴訟:教職員らの懲戒処分取り消し 東京高裁

 

毎日新聞 2011年3月10日 21時03分(最終更新 3月10日 22時17分)

入学式や卒業式で、日の丸に向かい起立して君が代を斉唱するよう義務付けた東京都教育委員会の通達に従わず、懲戒処分を受けた都立学校の教職員ら167人が処分取り消しを求めた訴訟で、東京高裁は10日、原告敗訴の1審・東京地裁判決を変更、全員の処分を取り消した。判決は通達を合憲としつつ「処分は社会観念上著しく妥当性を欠き重すぎる」と指摘、懲戒権の逸脱・乱用を認めた。訴訟で懲戒処分が取り消されたのは初めて。

 原告側は「通達や職務命令は思想・良心の自由を保障した憲法に反する」と訴えたが、大橋寛明裁判長は「起立・斉唱の強制は歴史観や世界観、信条の否定を求めるものではなく、憲法には反しない」との判断を示した。

 そのうえで「体罰やセクハラ行為などの場合、最も軽い戒告であっても、都教委の懲戒処分はかなり情状の悪いケースに限られている」と指摘。「不起立や斉唱拒否は、自身の信念に基づく真摯(しんし)な動機によるもので、やむにやまれぬ行動だった」と原告の主張に一定の理解を示した。

 さらに「入学式と卒業式で毎年2回の処分機会が訪れることになり、短期間でより重い懲戒処分を受けることになる」とも述べ、処分を違法とした。

 処分取り消しを求めなかった男性教員1人を加え、168人が求めた1人55万円の賠償は「処分の取り消しで精神的苦痛は慰謝される」などと退けた。

 通達は都教委が03年10月23日に出した。原告は03~04年の学校行事で戒告(167人)や減給(1人)の懲戒処分を受けた。

 大橋裁判長は10日、都内の元小中学校教諭2人が起こした同種訴訟でも懲戒処分を取り消した。【和田武士】

 

君が代訴訟:懲戒処分取り消し 都教職員ら167人、逆転勝訴--東京高裁

 ◇懲戒権逸脱を認定

 入学式や卒業式で、日の丸に向かい起立して君が代を斉唱するよう義務付けた東京都教育委員会の通達に従わず、懲戒処分を受けた都立学校の教職員ら167人が処分取り消しを求めた訴訟で、東京高裁は10日、原告敗訴の1審・東京地裁判決を変更、全員の処分を取り消した。判決は通達を合憲としつつ「処分は社会観念上著しく妥当性を欠き重すぎる」と指摘、懲戒権の逸脱・乱用を認めた。訴訟で懲戒処分が取り消されたのは初めて。【和田武士】

 原告側は「通達や職務命令は思想・良心の自由を保障した憲法に反する」と訴えたが、大橋寛明裁判長は「起立・斉唱の強制は歴史観や世界観、信条の否定を求めるものではなく、憲法には反しない」との判断を示した。

 そのうえで「体罰やセクハラ行為などの場合、最も軽い戒告であっても、都教委の懲戒処分はかなり情状の悪いケースに限られている」と指摘。「不起立や斉唱拒否は、自身の信念に基づく真摯(しんし)な動機によるもので、やむにやまれぬ行動だった」と原告の主張に一定の理解を示した。

 さらに「入学式と卒業式で毎年2回の処分機会が訪れることになり、短期間でより重い懲戒処分を受けることになる」とも述べ、処分を違法とした。

 処分取り消しを求めなかった男性教員1人を加え、168人が求めた1人55万円の賠償は「処分の取り消しで精神的苦痛は慰謝される」などと退けた。

 通達は都教委が03年10月23日に出した。原告は03~04年の学校行事で戒告(167人)や減給(1人)の懲戒処分を受けた。

 大橋裁判長は10日、都内の元小中学校教諭2人が起こした同種訴訟でも懲戒処分を取り消した。

 ◇「夜明け信じた」原告驚きと喜び

 判決後に会見した原告教諭らは「信じられない」「夢ではないか」と驚きを隠せない様子を見せ、逆転勝訴を歓迎した。

 都立高教諭の大能(おおの)清子さん(51)は04年4月、入学式で起立せず戒告の懲戒処分を受けた。以降は新たな担任を任されず、式では受付や警備など式場外業務を命じられた。ある高校では校長に「担任をしたいなら(式で)立つ練習をしたらどうか」と提案されたこともあった。「早期退職したり休職する人もいたが、夜明けを信じて待った。教員を続けて本当に良かった」と涙ぐんだ。

 別の都立高教諭の真鍋善彦さん(57)は「現場は職務命令でがんじがらめにされて暗い雰囲気。私たちは強制には反対という思いでやってきた」と振り返る。最近は参加者全員が起立するまで式を始めない時があることが気になる。「判決を機に、生徒や保護者にも向かいつつある『強制』がなくなってほしい」と話した。【伊藤直孝】


■ 東京高裁2011年3月25日判決

<国旗国歌訴訟>教諭の処分取り消し請求、東京高裁も棄却

毎日新聞 3月25日(金)18時20分配信

 学校行事で日の丸に向かって起立し、君が代を斉唱するよう義務付けた東京都教育委員会の通達や校長の職務命令に従わず、停職処分を受けた都内の公立学校教諭2人が、処分取り消しなどを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は25日、1審・東京地裁と同様、請求を棄却する判決を言い渡した。加藤新太郎裁判長は「職務命令は憲法が保障する思想・良心の自由を侵害せず、処分も裁量権の範囲内」と述べた。

 加藤裁判長は「停職は重大な不利益処分」としつつ、2人が同趣旨の行為で繰り返し処分されていたことなどを踏まえて都の対応を適法とした。一方で「処分は極めて合理的とは評価できず、都の裁量権の範囲の上限だ」とも指摘した。

 原告は根津公子さん(60)と河原井純子さん(61)=昨年3月に定年退職=で、06年3月に停職3カ月と1カ月の懲戒処分を受けた。河原井さんが04年に受けた戒告処分については、東京高裁の別の裁判長が処分を取り消す判決を言い渡しており、最高裁で改めて処分の適否が争われる見通し。【和田武士】