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検察官の公訴提起に過失があったとして,国の賠償責任が認められた事例(大阪高判平23.4.28)  ( 刑事弁護・刑事裁判   ) 2012/03/27

〇強制わいせつ罪で起訴されたが無罪判決が確定した場合,検察官の公訴提起に過失があったとして,国の損害賠償責任が認められた事例(大阪高判平23.10.26判例時報2137号51頁,タイトルは判例時報のもの)(上告受理申立)
重要高裁判例の備忘録です。
【要旨】
「本件事件については,控訴人は,逮捕された当初から,終始一貫して犯人ではないとして嫌疑を否認していたのであるから,担当検察官としては,この主張を踏まえ,上記被害者の控訴人に関する供述についての信用性を冷静かつ客観的に評価すべきであった。
 そうして,被害者による犯人識別供述は,観察条件が良好とはいえず,二段階の写真面割り等
によって暗示,誘導の作用が生じた可能性があり,被害者の供述だけから,控訴人を犯人と断定することについては十分な客観的,合理性を認めることはできなかったのみならず,目撃者の供述に基づき,犯人が,本件事件直後,本件駐車場に逃げ込み,その際,通常であれば点灯する本件ライトが点灯しなかったことを前提とした判断には,合理性は認められないと言わねばならない。
 本件公訴の提起については,担当検察官に過失があったと認められ,被控訴人は,国家賠償法1条1項に基づき,本件公訴提起によって控訴人が受けた損害を賠償する責任がある。」
「刑事補償の決定によって41万2500円を受領した事実を斟酌するとしても,公訴された犯罪の性質や,控訴人が家業である会社の実質上の代表者であったことなどを考慮すれば,控訴人の受けた精神的苦痛は大きいと認められ,被控訴人は控訴人に対し,精神的損害として,さらに300万円を支払う義務がある。また,弁護士費用としては30万円が相当である。」