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ワシントン・ナショナルギャラリー展  ( 弁護士の小話   ) 2011/10/23
10月22日(土),ワシントン・ナショナルギャラリー展(京都展)を観に行きました。
http://www.ntv.co.jp/washington/index.html

「本展では、ワシントン・ナショナル・ギャラリーの所蔵作品の中でも特に質が高いことで知られる印象派とポスト印象派の作品から、日本初公開作品約50点を含む全83点を展示します。出品作品の約半数は、創設者アンドリュー・メロンの遺志を受け継いだ娘のエルサ・メロン・ブルースと、息子ポール・メロンのコレクションに帰属するもので、同美術館の心臓部ともいえるこれらの作品が、これほどの点数でまとまって館を離れるのは極めて稀なことです。」とのことで,印象派の絵を生で見る滅多にないチャンスだと思い,出かけました。
 ほとんどの絵は有名な絵です。でも,本物を見なければ分からないすばらしい絵があります。その意味で,今まで分からなかった美しさを感じた絵が2枚ありました。
 クロード・モネの《太鼓橋》と《ヴェトゥイユの画家の庭》です。いずれも今まで本や映像やレプリカで何度も見てきたもので,一般にとても高く評価されている作品でした。ところがこの作品を含めて,私自身はモネの作品を本や映像やレプリカで見ても,特にいいと思ったことがなく,そのために,「印象派」というカテゴリ全体の評価が私の中では今ひとつだったのです。今回,本物を見たことで,根本的にその評価が変わりました。
 
 映画やテレビでは,よく古ぼけた1枚の写真から,時間軸が遡って写真が現実に入れ替わり,風が流れ雑踏の音が聞こえ人が話しかけるといった演出技法が用いられます。また,一枚の絵から,空間がワープして絵が現実の現場に入れ替わるといった技法が用いられます。
 
 《太鼓橋》も《画家の庭》も,本物は,少し絵から離れて見ることで,その絵からそのすぐ向こうにリアルの世界が顔を出します。
 《画家の庭》では,天気の良い日のまぶしい光と可愛らしい子どもの声と仕草と,そして何ともいえない漠たる不安感と寂しさを感じることが出来ます。明るい光と向日葵に囲まれながら,絵を描いているモネの,そのすぐ先の,この日もまもなく夕食時がきて,そして明日もいい天気の中,なすすべもない,そういう不安を感じるのです。モネの当時の心象風景が映画になって流れてくる,伝えられてくるような感じです。


 《太鼓橋》では,もう,モネが何を美しいと感じているのかというようなそういう主観的な物語ではなく,ただ,蓮池,睡蓮の池の見えるその場所の美しさが現実となり,見ている人を包み込みます。水面がこんなに美しく庭の生き生きとした緑をつややかに映し出していたこと,橋を透かした先に見える草花と湖面の奥行き,風に揺れる感じ,睡蓮の花の明るく水面に散るように咲いている様子。すべてがはっきりと見えてくるのです。絵には描かれていないのに,これだけ観るものの脳裏にはっきりと美しい庭を描かせることが出来る絵画というのは私は今までであったことがありませんでした。なるほど,モネ。これだったんだ。

http://www.ntv.co.jp/washington/column/14.html
よかったです。

<2011年10月23日平田元秀wrote>