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あかつき証券(旧黒川木徳証券)事件のご報告  ( 弁護士としての活動   ) 2014/12/08

以前,当ブログにおいてもお伝えした,あかつき証券(旧黒川木徳証券)事件の続報です。

前回の概要説明に少し補足して,分かりやすく説明します。

本件は,あかつき証券の営業員から,都市圏の不動産を信託財産とする不動産信託受益権に投資する不動産投資ファンド「グランドプロパティ」の匿名組合への出資を勧誘された原告が,「グランドプロパティ不動産投資ファンド匿名組合」に出資したところ,途中から中間分配金の配当も行われなくなり,元本も1割弱しか償還されなかったという事案でした。

不動産投資ファンド「グランドプロパティ」の内容をもう少しお話しすると,匿名組合への出資金と銀行からの借り入れを利用して,匿名組合が都市圏のマンションを購入して,運用管理していき,出資者は年に2回その賃料収入から配当金を得ます。運用期間は5年半で,途中解約はできず,運用期間の満了後は自動的に不動産を売却処分されます。そして,不動産売却益の中から出資者に出資金を償還することになります。

この点,出資者の元本保証はなされておりません。すなわち,不動産を売却したときに,不動産が値下がりしていれば,それだけ損失が出ることになりますが,値下がりの幅によっては元本割れしうるリスクがあるということです。

さらに,このファンドの特徴は,不動産の売却益を償還するにあたっては,まず金融機関からの借入れへの返済が優先され,出資者への償還は金融機関からの借入れが完済されて初めてなされることになっている点にあります。従って,たとえば1000万円の出資金と2000万円の金融機関からの借入れを利用して不動産を購入したとすれば,不動産の価格が3000万円から2000万円に値下がりしただけで(つまり3分の2に値下がりしただけで),元本は全く返ってこないことになるのです。

このようなリスクをレバレッジリスクといいますが,このレバレッジリスクの大きさは,金融機関からの借入れに依存する割合に比例して高くなります。「グランドプロパティ」では,出資金の3~4倍の借入れを行っていましたので,不動産価格が20%あるいは25%値下がりしただけで,元本は全く返ってこなくなります。

本件訴訟では,このレバレッジリスクについての説明が勧誘時に十分になされていたかどうかが争点となりました。

そして,結果的には,このたび,あかつき証券が一定額の解決金を支払うという形で和解が成立しました。

この「グランドプロパティ」については,まだまだ出資者が多数おられるものと思われますし,勧誘時の説明に納得がいかないという方々もいらっしゃるかと思われます。相談を希望される方は,お電話や当ホームページの問合せフォームなどを通じてお問い合わせください。