ホーム
弁護士紹介
事務所概要
相談・依頼
顧問弁護士について
アクセス
平田元秀ブログ
吉谷健一ブログ
市民の法律相談室
doyou
horitu
問い合わせ
logo
管理画面へ
5 労働事件の解決のための手続

◎ 解雇された,賃金や残業代を払ってもらえないといった労働トラブルに巻き込まれた場合,これをどのような手続きで解決できるのでしょうか。

1.紛議調整委員会によるあっせん
  平成24年の統計資料によると,民事裁判全体の平均審理期間,訴訟を起こしてから判決和解などで1審が解決するまでの時間は7.8か月なのに,労働関係訴訟の平均審理期間は13か月で,倍とまではいいませんが,通常の民事裁判よりも時間がかかっているのが実態です。
  そこで,労働局では,労働局における相談・情報提供,労働局長による助言・指導,紛争調整委員会によるあっせんという3つの制度を提供しています。
  この紛争調整委員会によるあっせんは,弁護士等の学識経験者である第三者が公平・中立な立場で紛争当事者の間に入り,紛争の円満な解決を図る制度です。両当事者が希望した場合は,具体的なあっせん案を提示することもできます。このあっせんには費用がかからないというだけでなく,2か月程度で多くの事件が処理されるという迅速さがあります。
  もっとも,あっせんについては,必ずしも使用者がこの手続に参加しなくてもよいということになっていることから,取下げや打切りで終了されているものが少なくありません。あっせんによって,必ずしも多くの労働者が満足のいく解決をみているわけではありません。

2.労働審判
  裁判は時間がかかる,だけどあっせんでは解決できない場合も少なくないとすると,労働トラブルに巻き込まれた労働者はどうすればよいのでしょう。
  この点,解雇や給料の不払など,事業主と個々の労働者との間の労働関係に関するトラブルを,そのトラブルの実情に即し,迅速,適正に解決することを目的として労働審判手続が開始されています。
 労働審判手続は,裁判官らで構成される労働審判委員会が,個別の労働紛争を,原則として3回以内の期日で審理するというものですが,裁判所の統計によれば,平均審理期間は74.9日です。労働審判で話し合いがまとまらず,労働審判委員会の下した審判について異議が申し立てられると,事件は通常の訴訟に移行するのですが,80%前後の事件は通常訴訟に移行することなく終了しており,この労働審判の手続を利用すれば,通常の民事裁判よりもかなり短い時間でトラブルを解決することが可能となっています。
  訴訟の場合,労働事件も姫路の裁判所で申立できるのですが,労働審判は姫路の裁判所では行っておらず,神戸の裁判所に申立をしなければなりません。また,あっせんが行われる場所も兵庫労働局ですから,やはり神戸まで出向かなければなりません。

 それでも,あっせん,労働審判,特に労働審判にはトラブルを迅速に解決できるというメリットがありますから,事実関係がはっきりしていて,例えば残業代を請求する事案におけるタイムカードのように必要な証拠もそろっている事案では労働審判を利用すべき事案が少なくないと思います。

 逆に,事実関係が複雑で,証拠も現時点では手元に十分なものがないという場合,通常の裁判を起こすことを考えざるを得ない事案もかなりあります。

 詳しくは弁護士にご相談ください。