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DV(ドメスティックバイオレンス)事件

DVとは,ドメスティックバイオレンス,つまり家庭内暴力の略ですが,近年,一般的には,家庭内で起きたかを問わず,元夫婦や恋人など親密な関係にある者の間に起こる暴力全般に対してこの言葉が使用されています。

 

DV事案については,DVを防止するための法律があります。この法律は,「配偶者からの暴力」のみを対象としていますので,単なる交際相手やストーカーからの暴力はまた別の法律で規制されています。暴力の具体的内容については,「被害者に対する身体的暴力のほか,その心身に有害な影響を及ぼす言動」と定められています。つまり,直接体に振るう暴力だけではなく,言葉の暴力や経済的暴力なども含まれます。

 

1 加害者に自分の過ちに気付かせてDVを止めさせることはできないか

被害者に謝罪して絶対もう暴力は振るわないと約束したのに,約束を守らず暴力を振るい続ける人はたくさんいます。

また,DV加害者は,被害者や子供に対する所有意識・支配欲が強く,暴力についての加害意識・責任感がないので,暴力を振るって気が済んだ後に表面上反省しているように見せても,実際は改心していないことも少なからずあります。

 

2 対応策

それでは,被害者はどのように対処すればいいのか。

加害者のもとを去る決意ができたのなら,まず加害者のもとを去り,加害者から何を言われても加害者のもとへは帰らない事です。

もしかしたら,こんどこそ改心してくれるかもと期待して戻ると,加害者は,今回の程度暴力では夫婦の絆は切れないと確信し,もう一段エスカレートした暴力を振るいます。

被害者が加害者のもとを去る時,加害者は被害者を引き留めようと必死になるので,もっとも危険な状態になります。そこで,まずは,一人で悩むのではなく周囲に相談して,協力者を探してください。

 

3 誰に相談すればよいか

まずは,両親や友人でもいいです。ただ,彼らがDVについて多くの情報を持っているとは限りませんから,DV専門の相談窓口に是非行ってください。  

一つには配偶者暴力相談支援センターがあります。DV被害者の支援の中心的な機関です。姫路では,姫路市DV相談支援センターで,電話での相談や面接での相談が受けられます。

次に警察です。今まさに暴力を振るわれている時は迷わず110番してください。差し迫った危険がなくても,警察に相談しておくことで,その後,何かあった時に警察がすぐに対処してくれます。

他には,市区町村の相談窓口もあります。

 

4 裁判所の保護命令について

保護命令とは,簡単に言えば,裁判所が加害者に対して「被害者に近づくな」「自宅から出ていけ」などの命令をしてくれる制度です。この命令に加害者が違反した場合,1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられますので,多くの加害者はこの命令に従い,被害者の安全を確保できます。

保護命令は,DVのうち,「身体に対する不法な攻撃であって生命身体に危害を及ぼすもの」,つまり身体に対する直接的な暴力だけが対象になっていて,精神的暴力や経済的暴力は含まれません。このような身体に対する暴力を受けている被害者は,裁判所に保護命令を出してくれという申立てができますが,他にも満たすべき細かい要件がありますので,申立をする前にご相談ください。

相談の際, 暴力の証拠が非常に重要になってきます。一般に身体的暴力の有効な証拠になりえる資料としては,暴力に由来する精神疾患や怪我の診断書,怪我の写真,怒鳴ったり罵り声の録音,メールの記録などです。また,第三者が暴力を見ていればその目撃証言も重要です。

あとは,加害者と知り合ってから現在に至るまでの出来事を時系列にまとめた表や,今まで受けた暴力の詳細について記載した書面を持参されると良いと思います。限られた相談時間の中で,長い夫婦生活や長年の暴力の話を一から思い出して話していると,あっという間に時間が過ぎてしまいますからね。

証拠がない場合でも,保護命令が出なくとも,相手から逃げて,DV被害者を匿う施設に身を寄せるなどして身の安全を確保することはできます。

保護命令が出されるケースで,加害者が子供を連れ戻そうとしている場合,被害者に加えて,子供への接近も禁止してもらえます。 また,保護施設には子供と一緒に入所できますし,新しい住所に住民票を移動させなくても,実際に住んでいるところの学校に子供を通わせることもできますので,加害者の知らない場所で子供と生活できます。