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責任原因

(1)労働安全衛生規則所定の安全基準違反

  • 労働安全衛生規則第101条は,「原動機,回転軸等による危険の防止」として,事業者に対し,「事業者は,機械の原動機,回転軸,歯車,プーリー,ベルト等の労働者に危険を及ぼすおそれのある部分には,覆い,囲い,スリーブ,踏切橋等を設けなければならない。」と定めている。しかるに,本件は,リフト機の指導点検作業に従事していたXが,回転中のプーリーとVベルトに手袋の左手親指を挟まれて負傷したものであるところ,本件プーリーの周囲には,同条の定める事業者の安全基準に違反してフェンスその他の巻き込みを防止する措置が講じられておらず,このために,Xの手が巻き込まれてしまったものである。

(2)その他の安全配慮義務違反

  • 〇〇スキー場の高速リフトの駅舎には,プーリーの危険から従業員その他の者の安全を確保するため,赤外線センサーによる安全装置が設置されており,2階に人がいるときにはプーリーは作動せず,また停止するシステムとなっていた。Y会社としては,プーリー駆動時においては,このシステムを稼働し,従業員その他の者の安全を確保すべき体制がとられていた。しかるに,本件事故は,正社員係員が試運転を指示し,駅舎1階でアルバイト係員が始動ボタンを押し,プーリーが格納されている駅舎2階においてXが他の係員とともにプーリーの始動を目視確認して階下に降りようとした際に発生したものであるところ,この当時,上記自動停止装置の稼働が止められており,このために,Xの手が巻き込まれてしまったものである。

(3)損害賠償責任

  • 索道事業者には,リフト運転に従事する係員との雇用契約に付随して,リフトの運転に伴い,プーリーに手を巻き込まれるといった典型的な労働災害から従業員の生命・身体を保護する安全配慮義務があるところ,被告会社は,上掲の安全配慮義務違反により,本件事故を惹起したものであり,本件事故により原告に生じた損害を賠償すべき責任がある。