あかつき証券(旧黒川木徳証券)事件について

 当事務所では,あかつき証券株式会社が販売した不動産ファンド「グランドプロパティ」を購入した投資家が,あかつき証券を相手取って,不法行為責任を追及する訴えを起こして,事件を進めております。
 神戸地方裁判所姫路支部では,他にも同じく「グランドプロパティ」を購入した投資家が,あかつき証券を相手に訴えを起こしており,その訴訟代理人である山崎省吾弁護士,安田孝弘弁護士と連携して事件の処理に当たっています。

◎ 事件の概要
 本件は,あかつき証券の従業員から「グランドプロパティ」を勧められて購入したところ、莫大な損失を被ったために,一般投資家が,あかつき証券に対して損害賠償を請求している事件です。
 あかつき証券は,もともとの社名は黒川木徳証券でしたが,平成23年8月1日に社名変更したものです。
 この不動産ファンドを企画した株式会社レイコフは,高木証券が販売していた「レジデンシャルONE」という不動産ファンドも企画開発していました。
 これを精力的に販売していた高木証券は,投資家から損害賠償を求める訴訟を次々に起こされ,判決においては高木証券の勧誘時の説明義務違反が認められております。また,行政においても,業務改善命令を受けるに至っています。
 本件では,同じレイコフが企画したほぼ同一内容の不動産ファンド「グランドプロパティ」の販売過程にも問題があったものとして,あかつき証券の責任を追及しています。

◎ 「グランドプロパティ」の商品としての危険性
 「グランドプロパティ」と「レジデンシャルONE」は,商品内容がとても類似しており,その商品の危険性もまた,同質のものであるといえます。
 「グランドプロパティ」というファンドを運用するにあたっては、あかつき証券が一般投資家から集めた資金だけでは足りないので、銀行からも借入れをして不動産を購入します。
レイコフは、それらの資金を使って都心を中心に賃貸マンションを購入し、賃料収入をあげることによって運用を行います。そして,運用期間経過後は、マンションを売却し、その売却代金を償還資金に充てます。
 ところが、この「グランドプロパティ」の問題点は、償還をする際に、銀行に対する借入金の返済が優先されている点にあります。
 「グランドプロパティ」においては,不動産購入資金の3分の2あるいは4分の3を銀行からの借入金に依存しており,たとえば後者の場合,購入した不動産の価値が4分の1下落しただけで,不動産売却代金の全てを銀行への返済に充てなければならず,投資家への償還金額はゼロになってしまうことになります。
このように、「グランドプロパティ」は、銀行への返済を優先する結果、不動産価格が下落した場合に一般投資家が非常に大きな損失を被るおそれがあるにもかかわらず、このことを事前に十分説明することなく販売がなされたため、一般投資家は、現在、当初予期しなかった極めて大きな損害を被ることとなってしまったのです。

◎ 現状など
 それぞれの訴訟は,何度か弁論準備期日を重ねており,当面はあかつき証券の説明義務違反の点をめぐる争点整理が続く見込みとなっております。
  グランドプロパティに投資して損害を被った被害者の方々はまだ多くいらっしゃると思います。相談を希望される方は,お電話や当ホームページの問合せフォームなどを通じてお問い合わせください。