高齢者大学(西播磨)でデジタル消費者被害に関する講演を行いました。
2024年1月19日(金)、弊所の平田元秀弁護士が、西播磨高齢者文化大学ゆうゆう学園の教養講座(地域公開講座)で、デジタル消費者被害に関し、「高齢者の消費者被害防止のために」と題して講演を行いました。弁護士の講演のアウトラインは以下の通りです。
ゆうゆう学園教養講座「高齢者の消費者被害防止のために」
- はじめに
- 弁護士平田元秀 Profile
- 本日のお話しのテーマと流れ
- 特殊詐欺(振り込め詐欺)
- SMS詐欺(スミッシング)
- 国際ロマンス詐欺(暗号資産投資詐欺)
- 「初回限定」定期購入商法(ダークパターン)
- ターゲティング広告・ステマ広告
- まとめ
- 特殊詐欺(振り込め詐欺)
- 警察庁手口紹介動画-「キャッシュカードを狙った詐欺」
- 近時の著明特殊詐欺事件「ルフィ事件」
- 特殊詐欺(振り込め詐欺)との闘い
- 犯人の特定と犯行ツールの遮断が要(かなめ)
- 特殊詐欺の被害者の電話が携帯・スマホではなく固定電話なのはなぜ?
- NTTの高齢者の電話に関するナンバーディスプレイ及び着信拒否等サービス無料化の取組
- 「架け子の電話番号を押さえたい。」
- プロバイダ等に対し通信履歴の保存義務を課す必要性
- 電話転送サービス悪用に対する対策
- 「050」のIP電話に本人確認義務を課す制度改正について
- 「闇バイト」募集者を押さえたい。
- 「闇バイト」募集のSNSで足がつかないようにする方法
- データSIM契約に本人確認の義務付け等の制度改正をする必要性
- 犯罪利用口座の凍結と被害回復
- 今は「デジタル海賊」の時代。
「デジタルという海で、海賊を自認する極悪層が、世界を股にかけてデジタル製の海賊船に乗って跋扈しているのに対し、陸の世界にいる市民社会や市民政府が手をこまねいている。」 - SMS詐欺スミッシング
- クロネコヤマトの例
- なぜSMSが詐欺に使われるか
- docomoに似せた偽造サイトとdocomoの打った対策
- 迷惑メールフィルターは「通信の秘密」の保障下でも必要かつか可能
- 国際ロマンス詐欺 (暗号資産投資詐欺)
- 国際ロマンス詐欺の手口
- 暗号資産の「トラベルルール」(移転に係る通知義務)
- 抜け穴だらけのトラベルルール
- 各国の市民社会と市民政府が緊密に連携し、デジタル海賊をデジタル的に駆逐する方向となるよう、迅速な対策・行動が必要。
- 「初回無料」定期購入商法(ダークパターン)
- 「初回限定」定期購入商法とは
- 最終確認画面の適切表示を義務付ける特定商取引法の改正法の施行
- 改正法施行後も相談件数は増加
- ダークパターンにおける認知バイアス
- デジタル広告の有利誤認表示・優良誤認表示によりした契約について取消権を付与すること
- 特定商取引法全体における「勧誘」と「広告」の概念の区別の見直しに繋がるパラダイムチェインジが必要な課題。
- ダークパターンとは
- デジタル広告のダークパターンへの対処法
- ターゲティング広告・ステマ広告
- ターゲティング広告の手法
- ターゲティング広告(Cookie)規制
- 改正個人情報保護法の施行と第三者提供・紐づけCookieの本人同意義務付け
- ステルスマーケティング
- 改正景品表示法の施行:「事業者の広告であるのに、一般消費者が事業者の広告であることを判別することが困難であると認められる広告」は景表法違反。
- まとめ